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「すべての造られた者に福音を」マルコ16章14〜20節
「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」マルコの福音書16章15節


 
 新年、明けましておめでとうございます。昨年末から、教会の年間聖句のために祈ってきました。そのような中で、一つのみ言葉が示されました。それは、マルコの福音書16章15節の言葉です。
 「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」とあります。この御言葉は、復活されたイエスさまが、天に帰られる前に、弟子たちに与えられた、大宣教命令として知られている言葉です。
 この御言葉は、どのような状況で、誰が、誰に語った言葉でしょうか。この御言葉は、復活されたイエスさまが、天に帰られる前に、弟子たちに語られた言葉です。この世を離れるにあたって、イエスさまが、弟子たちに、最後に語られた大切な言葉です。
 この言葉をいただいた弟子たちには、どのような信仰が与えられていたのでしょうか。イエスさまは、私たちの罪のために十字架におかかり下さり、罪と死の力に勝利して、復活して下さった。この素晴らしい喜びの知らせを、多くの人々に伝えたい。そのように熱く燃えていたのでしょうか。
 そうではありませんでした。イエスさまは、弟子たち11人の不信仰と、かたくなさをお責めになったとあります。11使徒の不信仰とありますように、彼らは、信じることができなかったのです。何を信じることができなかったのかというと、イエスさまが復活されたということです。
 よみがえられたイエスさまを、実際に自分の目で見ても、他の使徒たちの証言を聞いても、イエスさまの復活を信じることができなかったのです。  イエスさまは、十字架にかかられる前に、何度も、自分が十字架にかかること、よみがえることを弟子たちに伝えました。彼らは、イエスさまと共に生活し、共に伝道し、奇跡の数々を見てきました。死んだ人を生き返らせるという奇跡も見ました。
 そして、復活されたイエスさまと会いました。しかし、彼らは、イエスさまの復活を信じることができなかったのです。真に情けないというか、イエスさまが指摘しておられるように、かたくなな心でいたのです。
 しかし、イエスさまは、そんな不信仰でかたくなな心を持っていた使徒たちに、この大宣教命令を与えたのでした。全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。
 普通では、考えられないことだと思います。なぜならば、福音とは、「イエスさまの十字架と復活」です。イエスさまが、私たちの罪のために十字架にかかってくださり、罪と死の力に勝利して復活して下さった。それが福音の内容です。
 ところが、彼らは、イエスさまが復活されたということが、信じることができなかったのです。そんな人たちが、どうして、全世界に出て行って福音を伝えることができるのでしょうか。
 しかし、イエスさまは、あえて、そんな使徒たちに、不信仰でかたくなな使徒たちに、このように命じられたのでした。
 どうして、イエスさまは、使徒たちにこのように命じられたのでしょうか。私は、少なくとも3つの理由をあげることができると思います。
 まず、第一の理由は、全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えるということは、イエスさまの願いというだけではなくて、父なる神様の願いであるということです。これは、神様の救いのご計画であるということです。  第二の理由は、16節にありますように、信じてバプテスマを受ける者は、救われ、信じない者は、罪に定められるからです。この現実を、私たちも知る必要があるでしょう。神様は、すべての人が福音を聞いて、救われることを願っておられます。しかし、福音を拒否するならば、罪に定められてしまうのです。
 第三の理由は、イエスさまは、使徒たちに、このように命じましたが、この働きを、彼らだけにさせようとは、考えてはおられないということです。20節にありますように、「主は彼らとともに働き」とありますように、神様は、初めから、彼らとともに働くことを考えておられたのです。
 使徒たちは、このイエスさまのご命令を聞いた時、どのように思ったでしょうか。とても、不信仰な自分たちには、出来ない。そのように思ったことでしょう。
 しかし、その結果は、どうだったのでしょうか。イエスさまが、使徒たちにこの命令を語ってから、約2000年たちました。今や、全世界に福音が宣べ伝えられようとしているではありませんか。毎年、たくさんの聖書が印刷され、福音は、今や、全世界に広がっています。
 そして、このイエスさまが使徒たちに語られた言葉は、彼らだけではなく、私たちに対しても語られた言葉です。イエスさまのご命令です。
 私たちは、この言葉に対して、どのように応答するでしょうか。使徒たちのように、不信仰で、かたくなな心を持つでしょうか。それとも、お言葉ですから、と言って、主の言葉に素直な心で応答していくのでしょうか。
 伝道の働きは、個人でする働きではありません。主が共に働いて下さるのです。聖霊様が助け、力を与えて下さるのです。伝道の働きは、パウロが、エペソ人への手紙3章10節で言っているように、教会を通してなされる働きです。それが、神様の願いです。
 イエスさまは、不信仰でかたくなな使徒たちに、全世界に出て行って、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい。と言われました。私たちも、主が良しと言われるまで、いのちがある限り、この福音を宣べ伝えていきたいと思います。イエスさまのご命令ですから、結果は、イエスさまにお委ねして、従って行きたいと思います。
                   
      (1月2日 新年礼拝説教要旨)